2008/03/29

裏表 -uraomote-


大変遅くなりましたが、始まりました!…始まっています。
田川朋子×東 好美 EXHIBITION 【裏表 -uraomote-】

初日のオープニングパーティーは作家の知人のみということに限らせていただいたのですが、にもかかわらず50人強のお客様がお越しくださり、異常な勢いでワインが空いていきました。


パーティーで料理を用意してくださったのが野菜料理研究家のChieさん。日本の大切な食文化、人の心に届く料理を、美味しくかわいく楽しく制作していらっしゃるかわいらしいお方です。去年の坪井湯湯さんの展示のオープニングの際にも料理を作っていただいたのですが、改めてお話してみるとその野菜にかける真剣さというか情熱が、本物だとよく分かります。ごぼうの話をしたときの目は軽くトリップしていました…。

素材が一番大事と話すChieさんの料理は、同じく素材(布)選びで90%が決まると話す田川(SEN)さん、そして素材である土と真剣に向きあう陶芸家の東さんの二人の作品に見事にマッチして、オープニングを素敵に彩って下さいました。

服飾と陶芸。全く別々のジャンルのようですが、舞台衣装等も数多く手掛けるSENさんのアート作品のような服と、オブジェと日用品の狭間のような東さんの陶作品…硬いようで軟らかいようで、見事に溶け合っています。

今回の二人展は作品全てにおいて手で触っていただけるものなので、お越しの際には布や陶器、磁器のそれぞれの手触りを是非お確かめください。

土日は作家2人とも在廊予定です。あっという間にオープンから1週間経ってしまいましたが、まだまだ続く裏表展。皆様のお越しをお待ちしております!



月眠 タンバ

2008/03/12

お腹からどんぐりそして今日の月眠

さてさて
カフェさくろうも終わって寂しくなってしまった月眠に、最高の贈り物が届きました!


マトリョーシカ!!

ぬーーーかわいい
月眠コレクションの仲間入りです。
到着時には入れ子状態だったので、喜々としてパカ、パカ、パカ、一番最後に入る予定だったマトリョーシカはキーホルダーなので別個にしてあったのですが、そいつが入る予定だった場所から出てきたのは、なんとどんぐり!
よく見るとその一つ前の鳥のお腹には確かにどんぐりのような木の実の絵が…

カツキさん、やってくれます最後まで。
サイン入りの保証書つき!

あぁこのまま家に持って帰りたい
黒いタンバが右肩でふわふわしております。


そして、ただいま休廊中の月眠でこそこそ何が行なわれているかというと、


11月から始動する、とあるプロジェクトに向けての撮影テスト。

普段地下にもぐって作業しているなにデジメンバーがもそもそ出てきてもそもそと怪しく作業しております。
どこかで見たキャラも色合わせの脇役として大活躍中。


次回展示は3月23日から、田川朋子と東 好美による服飾と陶芸の異色の二人展、【裏表 -uraomote-】
お楽しみに!



月眠 タンバ

2008/03/07

むくむくと



昨日は月眠に宇宙空間ができました。

1日に来て下さったテルミン&スペースサウンドのジェフ・ベルさんと、2日に来て下さったノイズ&ちゃぶ台の只津敦庸さん。
ノイズの重なり合い、いったいどうなることかと思いましたが、音の種類が違うというのか周波数が違うというのか、意外にもノイズが殺しあうことはなく、空間が大きくなったようでした。

初めは暗い中音を聴きながら2人の手元に目を凝らしていたのですが、次第にそれをやめて目をつむった瞬間から音が頭の中にイメージをむくむくと創っていったのです。

ノイズが生活音を消してまわりとの距離感覚がなくなり、足元からぷわーと広がるひろいひろい宇宙空間。

近い感覚を直島のジェームス・タレルの南寺を訪れた時にも受けました。一切の光の浸入を許さない本当に真っ暗な空間で、実は初めからそこにあった光を認識するまでの間、ベンチにただ座っているだけなのですが、自分がどこにいるのか、自分の大きさ、目をあけているのかあけていないのかさえもわからなくなってくる。いろんな場所で残像のようにピカピカとイメージが飛び交い…あの衝撃は本当に大きかったです。


そしてひと時の団欒。

最後にもう一度ジェフさんと只津さんの共演ののち、足元がふわふわしたまま家路につきました。

カフェさくろう、明日が最後です。
みなさまのお越しをお待ちしております!



月眠 タンバ

2008/03/05

ちゃぶ台とノイズと夢想回路



そう、ちゃぶ台です。
これぞまさに雷オヤジの必需品、ちゃぶ台です。
なぜ雷オヤジはちゃぶ台をひっくり返したんでしょう。でも、“まるい”という形はかなり重要なんではなかったんでしょうか。雷オヤジの行く先には常に、丸いものを常備しておいて怒りそうになったらそのまるいものをさっと差し出す。
雷オヤジ、大満足。

さてさて、なぜちゃぶ台があるかと言うと、


2日のライブの1人目、只津敦庸(タダツアツノブ)さんはノイズ音楽をもう10年もやっている方ですが、その一方、ちゃぶ台の修繕・販売をもやっておられるそうで、ライブの時にたまたま車の中にあったちゃぶ台に私が一目惚れしてお買い上げしてしまった、という訳です。
2日はちゃぶ台を紐で縛り、肩から下げて自転車で帰りました。これも悪くないなぁと思ったのもほんの100mほどで、途中で紐がほどけてちゃぶ台落下&天板真っ二つのような最悪の事態を想像したり、重たさのせいで頭の中はちゃぶ台一色。人生の中であれほどちゃぶ台のことを考えたのは初めてでした。



そして2組目、夢想回路。
いろんな意味で衝撃的でした。音楽の現代美術、と言えばいいんでしょうか…実験的であり、破壊と繊細さが一緒になったような。バイオリン、拡声器、鉄板、壊れた洗濯機、グラインダー、等々。それらを演奏し、叩き、触れ、投げ、叫び…かなりおもしろかったです。カント空間にものすごく良くマッチしていました。

残り3日間のカフェさくろう、今日も増殖中です!



月眠 タンバ

2008/03/02

宇宙とんぐまーま


怪しさいっぱいですが、昨日3月1日行なわれたライブの1人目、ジェフ・ベルさんです。
ピンクの蓮の花の形をしたライトにボーっと照らされながら、聴こえてくるのは彼曰くテルミン&スペースサウンド。電流の強弱によるものだと思うのですが、彼の作るノイズに合わせて蓮のライトも光を強めたり弱めたり…異次元そのものでした。
テルミン…どこかで見たような…と思いましたが、演奏が終わった彼がジーッと見つめる先には昨年のHARDWAREPUNKSEXHIBITIONの作家・ナガタさんの作ったピュンピュンマシンが(笑)
類は友を呼ぶ というやつですね。



そして2人目は加藤吉樹さん。
実は一昨日のアキビンオーケストラのメンバーでもあり、2日続けての登場です。

「音楽がまったくない時代にいきなり機材持ち込んで何かやれって言われたら、多分こんな演奏になるんやろうなぁっていう演奏が今日はできました」

との言葉どおり、ギターを弾き続けて来たからこそできるんだろうなぁと思わせる、いい意味でめちゃくちゃな演奏。
そして締めはカントさんとのコラボ!
加藤さんのギターに合わせて、中身のない栗の集合のような妙な楽器をすり合わせるカントさん。そして2人であーだのうーだのおーだの…背後のカントワールドと重なって、谷川俊太郎と大竹伸郎の「んぐまーま」という絵本を思い出しました。


そして追加ライブ情報です。

1日に来てくださったジェフさん、そして今日来てくださった、只津敦庸(タダツアツノブ)さん。今日のライブの様子についてはまた後日書かせていただきますが、スペーシーなジェフの音と、只津さんの作るノイズの共演です。

3月6日(木)ジェフ・ベル、只津 敦庸

残り1週間のカフェさくろう、何が起こるか分かりません。
皆様のお越しをお待ちしております!



月眠 タンバ